料亭や居酒屋の前には、山型の円錐形をした盛り塩が置かれているのを見たことがある人は多いと思います。
塩といえば、お清めの塩といったイメージが強いですよね!
力が土俵で塩をまいたり、葬儀の帰りに塩を持って帰ってきたりと、塩は穢れを祓う意味もあります。
では、店の前にある盛り塩は商売の邪魔になりそうな悪い気を逃がして、商売成就を祈願している厄払いの意味があるかと思っていましたが、実は全然別の理由があったみたいです。
盛り塩の起源は、古代中国に遡り、昔の移動手段であった牛の好物を家の前に置く決まりがあり、皇帝が愛妾を持つのはあたりまえでした。皇帝は後宮の美妃三千人といわれるほど多くの愛人を抱え、あちこちに住まわせていました。
気の向くままに皇帝は家のどれかを訪れて一夜をともにしましたが、彼女たちの間にライバル心が燃え上がり、その中の一人が、ほかの愛人より私の家に立ち寄ってほしいと知恵を絞り、思いついたのが、家の前に塩を少々盛り上げておくことでした。
皇帝は、この愛人の思惑に見事にはまり、皇帝の訪問に繋がったことから飲食店などでは客を呼び寄せるおまじないとして、盛り塩をするようになったそうです!
なので厄を祓うという意味もありますが、客を呼ぶという真逆の意味みたいですね!